2018 野辺山ウルトラマラソンその4
59㎞エイド。片道4㎞程の野辺山唯一の往復コースの折り返し地点だ。
ここでへたれこんでいるM田さんと出会う。
そういえば昨年もM田さんとはここで出会った。
「ちょっとバテちゃったから、休憩してるよ~」とのこと。
少し心配ではあったが、顔色から致命的な状況ではないと判断し、エイドで水をかぶり、水分補給をする。
M田さんによると、ダースベイダーさまはくまさんよりもっと先を行っているとのこと。
ということは自分が往復コースの55㎞地点の時には、ダースベイダー様は少なくとも8㎞以上前を走っていたことになる。
なんという64歳。。。と度肝を抜かれた。
さて、そろそろエイドを出発しなければ。M田さんに声をかけると、M田さんはトイレに寄ってから出るとのこと。
後から聞いた話だが、この時点でM田さんは内臓をやられていたらしく、この後、何とか走り出すも、体調が回復せず、71km手前でリタイヤしたらしい。
エイドを出ると、エイド直前を走る人たちはいかにも疲労困憊で、トボトボと歩いている人が多数。
そういえば、去年も同じような状況で、声をかけながら走ったな~~と思い出しながら、
「あと200mでエイドですよ~」
「あと300mでエイドですよ~」
と、反対車線に声をかけながら走る。反対車線のトボトボ歩いている人たちも「ありがとう~」と言ってくれ、
走り始める人が何名かいた。
60㎞通過、予定時刻が 12:40 のところ 12:38。かなり順調、かつ予定通りだ。
(本当は結構頑張ったから、多少余裕ができてるつもりだったが)
と、61㎞を過ぎたあたりで「お~い、○○く~ん」と、自分を呼ぶ声がする。
M本さんだっ!!なんと、正直もう会えないかと思っていたM本さんとすれ違うことができた。
予想外だったが、うれしくてたまらず、
「ゴールで会いましょう!絶対ですよ!」
と、すれ違いざまに声を掛けた。
すれ違った地点から逆算すると、M本さんの制限時間はかなり厳しい。その証拠に、そこから1㎞も進むと
M本さんと同じ白ゼッケン(5:00スタート組)はほとんどおらず、黄色ゼッケン(5:15スタート)がいるだけだ。
ただ、あの状況からここまで復活してきたのだから、きっとゴールしてくれる。そう信じて自分も走り続けた。
さて、ここからは少しずつ登り基調になってくる。しんどいところだ。
そして、気温もかなり高くなってきて、ボトルを持たなかったことに少し後悔してきた。
途中のエイドでしっかり水分補給をするよう心掛けながら進むが、そろそろエイドの飲み物も飽きてきた。
と、65㎞あたりだろうか。登り坂の途中のバス停で地味な私設エイドの方が一人。
なんだかよくわからないや。。。と素通りしようとしたが、一応、声をかけてみると、なんと、昨年は35㎞エイドに出していたフルーツポンチだった!!
迷わずフルーツポンチをいただく。めちゃくちゃうまい。35㎞地点ではがっかりしたが、今年はもう食べられないと
思っていただけに、とてもうれしかったし、本当においしかった。
このフルーツポンチで元気が出た。おじさん、ありがとう~~。
ちなみにこのおじさん、チャレンジ富士五湖でもエイド出してるそうです。
ぜひ皆さんもこのフルーツポンチを目当てに参加してみてはいかがでしょうw
さて、ここから先はぐぐっと登りがきつくなる。だらだらと登る坂道。暑さも手伝い、走ることができない。
応援に来ているはずの先輩ともまだ会うことができない。
もうすぐで70㎞、というところで斜度8%の道路標識。おいおい、やめてくれよ。。。と、ますます走る気が失せる。
70㎞通過、予定時刻 14:06のところ、14:04。全然時間に貯金が作れないまま71㎞エイドに到着。
ここで2回目の荷物受け取り。
そもそもここではジェルしか入れておらず、持ってきたボトルと帽子を返すだけの予定だったが、その帽子と
ボトルも42㎞地点で持ってこなかったので、ジェルを飲み干して終了。
そして、そろそろエイドの恒例となった、会社の先輩への電話。
ここではエイドに山菜そばがあったのでいただく。これもおいしい。
他、42㎞地点にあったエナジードリンクなどもいただき、エイドを出る。
さて、ここから少し上るとこのコース最大の難所、馬越峠だ。
ようやく野辺山ウルトラもクライマックス。というところでまた次回に続く。。。。
果たして次でゴールできるのか?先輩には会うことができるのか?w
と期待している人がいるかどうかはわからないが次につづく。
2018 野辺山ウルトラマラソンその3
スタートから厳しいトレイル区間があったり、登ったり下りと忙しい前半、ようやく38㎞地点までやってきた。
ここで、見覚えのある背中が見えてきた。
15分前にスタートしていたM本さんだ。足を引きづりながらもなんとか走っている状態だ。
「やっぱり、また痛くなってきちゃったよ~」と、弱気な声のM本さん。
ちょっと厳しいかな、と思いつつも、「大丈夫、頑張って走り続けたらそのうち復活しますよ!」と、何の根拠もない励まし。
さらに、「見て下さい、八ヶ岳が間近に見えますよ!夏になったら行きましょう!」と励ましになってるかどうだかよくわからない話をする。
見えている山は、横岳、硫黄岳といったところか。正直、よくわかってない。
そのまましばらく並走も考えたが、ほぼ走れないような状態で、正直完走は難しい状態に見受けられたので、
申し訳ないが先に行かせてもらった。
そして、M本さんと別れるとすぐに林道も終わり。激下りセクションだ。
昨年はこのあたりで会社の先輩が応援に来てくれたが、今年はどうだろうか。
スタート直前には、応援に行くよ~ という連絡が来ていたが、どこで待っているのかはわからない。
沿道をチェックしながら坂道を下る。
ここはタイムを稼ぐ区間としてペースを上げる人も多かったが、自分は後半が心配だったこともあり、
少しセーブしながら走る。
そして、先輩の応援は見つけることもなく42㎞地点に到着。
「あれ~~?」と思い、エイドで自分の荷物を受け取りながら先輩に電話をしてみる。
ウルトラマラソンでは通常、事前に預けておいた荷物を途中のポイントで受け取れることが多く、
この野辺山では42㎞地点と71㎞地点でそれぞれ事前に預けた荷物を受け取ることができる。
猛暑だった昨年はここで預けていた帽子とボトルなど、暑さ対策グッズを装備して、作戦通りに走ることができた。
今年預けていた荷物も日よけの帽子と水をかぶったり飲んだりするためのボトルと、ボトルを持つための
ウエストポーチ、サングラス、それと補給用のジェルだった。
だが、今年は昨年と比べるとかなり涼しい。少しでも軽い状態で走りたいので荷物は持たないで済むなら
持たないで走りたいところだが、まだ10時。これからまだ暑くなるなるだろう。
少し悩んだ末、今年は帽子とボトルは持たず、サングラスとジェルだけを取り出し、荷物をまた預ける。
ジェルを補給しながら先輩と電話。「今どこですか~」
すると、「今ゴールのほうの温泉に着いたよ。これから自転車降ろして向かうわ~」とのこと。
もし先輩がいることに気が付かないで通り過ぎていたらどうしようと思っていたが、杞憂だったようで安心した。
さて、気を取り直して補給を行う。42㎞という区切りということもあり、充実したエイド。パンなどの食べ物は
もちろん、エナジードリンクもあった。
エナジードリンクの手前にあるのは、35kmエイドでびっくりしたみそ味まんじゅうと思われる。申し訳ないが今回はスルー。
そして、振り返ると藤の花と八ヶ岳のコラボ。これまた美しい。方角的には赤岳、横岳、硫黄岳といったところか。
ちょっとゆっくりしてしまった。それほど時間に余裕はない。40㎞通過時点で予定 10:03 のところ 9:59。
4分の貯金だが、42㎞のエイドで間違いなく使い切ってしまった。
さて、先を急ぐ。途中、少し登りもあるが下り基調でぐんぐん下る。八ヶ岳からも遠のいていく。
松原湖を過ぎたあたりでどんどんつまらない道(失礼)になっていく。
他のランナーも、精神的に少し辛くなってきたのか、歩く人が増えてきた。
さて、そんな中なんとかかんとか順調に50㎞地点を通りすぎ、予定時刻 11:13 のところ 11:10。3分の貯金。
51㎞地点のエイドに到着したが、まだ応援に来ているはずの先輩とは会っていない。
と、ここでエイドの中に行列発見。
おそばだっ!!
これは、去年も行列と迫りくる制限時間のため直前で断念した手打ちそばだ。
今年は食べよう!ということでゆであがりをしばらく待つ。待っている間、おばちゃんが蕎麦湯を出してくれた。
ただの蕎麦湯だが、これがまたおいしかった。
そして、ようやくお蕎麦登場!!。。。写真だと、すごく地味www
出てきたお蕎麦を一気にすする。胃袋はまだ全く問題なく、元気そのものだ。
奥では、そば生地を伸ばしているおじさんもいる。まさに打ち立てのそばだ。
ちなみに、ういろうなんてのもありました。ほどよい食べ心地?で食べやすかったです。
そしてここでも先輩に電話してみる。「おお~、そっちに向かってるから、頑張って走ってこい~」とのこと。
おいおい、本当に来てるのかよ。全然来やしない。と愚痴りながらもエイドを出る。
およそ55㎞地点。ここからは片道約4㎞の往復コースとなる。
また先輩に電話するが、「すまん、あともうちょいだから~」とのこと。一体いつまで待たせるんだ。
少し進んだ地点、57㎞くらいでラン仲間のくまさんとすれ違う。おそらく去年とすれ違った地点と同じくらい。
去年はこの後90㎞過ぎに追いつくことができたが、今年はどうだろうか。
「今からキロ5(5分/kmのこと)で追いつきますね~」と声をかけ、少し元気が出た。
他、この前一緒にトライアスロンの練習をしたダースベイダーさまや、M田さんはまだすれ違ってないがどうしただろう。
と考えながら走り、59㎞地点エイドに到着。往復コースの折り返し地点だ。
ここで「お~い」と呼ぶ声がする。振り返るとM田さんがテントの下でへたれこんでいた。
。。。なかなか終わらない野辺山ウルトラ。まだもう少し引っ張りそうな気もするが、とりあえずその④に続く。
2018 野辺山ウルトラマラソンその2
一斉にスタートを切ったものの、スタートラインを超えるのに2分ほどかかった。
まぁ、マラソンではよくあることだし、これから10時間以上走ることを考えたら大した問題ではない。
初めのペースは、体を慣らしながら 7分/㎞~6分半/km ほどで進む。途中、きれいな景色がある
たびに立ち止まりながら写真に納める。
そんなこんなで少しずつペースを上げて6分前半/kmというところか。
7㎞を過ぎたあたりから、少しずつだが登り坂になってきたが、ペースは変えずに6分前半/㎞で進む。
10㎞のほんの少し手前で舗装路から砂利道になる。
10㎞地点、時刻は6:20。ペースは6:23/kmで予定よりかなり早めだが、スタート時のロスがあるので、ほぼ予定通り。(予定では6:21通過予定)
ここからは砂利道が続き、18㎞あたりで本大会の最高標高1908mになる。
あまりきつい登りではないが、昨年は砂利で足裏をやられてしまい、後半がかなりきつかったこともあり、
あまり無理はせずに登る。最高地点まではほぼ登り一辺倒。そこを過ぎると下り坂が増えてくる。
20㎞を過ぎたところで時刻は 7:38。予定時刻は 7:35 なので若干遅れている。
そんなにゆっくりしていたつもりはないが、登りで歩いたセクションが多かったようだ。
砂利道での下り坂。あまりスピードを出すと後々のダメージが心配だが、トイレに行きたいこともあり、
ここでタイムを取り戻す必要があるので、5分台で一気に駆け下る。
23㎞エイドまで気持ちよく走り続け、ここで砂利道は終了。トイレ休憩をとる。
若干のロスにはなったものの、男性用トイレがあったのであまり待ち時間はかからなかったが、
寒さで手がかじかんでいたために、タイツとパンツの上げ下ろしがうまくいかず、時間がかかってしまい、
あとの人たちを少し待たせてしまった。
さて、再開。ここからは砂利道は終わり、舗装路となる。登りと下りが混ざっているが、
できるだけ走り続けることを心がける。
しかしこの山道、とても景色が良い。どうやら横岳の中腹を走っているらしいが、チラッチラッと
八ヶ岳の何れかの山頂が見え隠れしている。ついうれしくて写真を撮る。
30㎞地点まで来た。予定通過時刻が 8:50 のところ 8:48。かなり挽回することができた。
そして、35㎞エイド。ここではおしるこが給食として出されていた。去年はここでおにぎりをもらい、
しばらく飲み込めずに数分間もぐもぐしていたが、おしるこはすんなり補給することができ、
その甘さでほっとすることができた。
また、まんじゅうもおいてあったのでこれもいただく。。。が、てっきり甘いのかと思ったら
しょっぱい味、みそまんじゅう?のようなテイスト。胃がびっくりしてしまったので慌てて
コーラをいただき飲み干す。
ふぅ、びっくりした。もう一杯コーラをいただき復活。先へと進む。
そういえば、去年はこのエイドの手前でフルーツポンチを出してくれた私設エイドの人がいたが、
今年は見当たらなかった。あれ、めちゃくちゃおいしかったのに。今年は食べれないのか、残念~。
35㎞エイドを出ると、少し登り坂になる。えっこらえっこら登り切ったあたりで振り返ると、また八ヶ岳の絶景が見える。
夏になったら、登りに来たいなぁ~、なんて考えながら進み、38㎞あたりで来たところで前方に見覚えのある背中が見えた。
。。。M本さんだ!
と、いいところ(?)で次回につづく。
2018 野辺山ウルトラマラソンその1
いよいよ野辺山ウルトラマラソンの前日。
会社の先輩、M本さんと会場入りした。
前夜祭から参加の予定のため、早めの時間に出発したところ、
少し早すぎてしまい、12時には会場に着いてしまった(汗
とりあえず受付を行い、前夜祭も申し込み完了。前夜祭は1500円ほど
かかるが、ご飯(パスタ、カレー等)がお腹いっぱい食べられ、ビールも
飲めるし、何よりラン仲間とワイワイやるのがとても楽しい。
もちろんまだまだ時間があるので、二人でソフトクリームを食べた。
この前、GWに近くの清里でもソフトクリームを食べたが、ここのソフトクリームも
負けないくらい美味しかった。
その後、会場近くのJAで翌日分の買い物を済ませたあと、会場で無料で行っている
マッサージをしてしてもらった。無料でマッサージをしているのはもちろんプロの
人たちで、K'S(ケッズ)トレーナーというチェーン展開している治療院だ。
気になる点として、先週日曜日に海錬に行ったときに足がつり、それから木曜日
あたりまでふくらはぎに違和感が残っていたことを伝えたところ、ひざ下を中心に
マッサージしてもらうことになった。
マッサージは、ふくらはぎ、すね、足裏を実施してもらったが、全体的に凝っていた
みたいだ。丁度よい強さで、「イタ気持ちいい」といった感じで、とてもほぐれた気がした。
実際、走っているときもひざ下のトラブルは皆無。ダメージは太ももが中心で、後半の
下りは全くスピードを出すことができなかった。
マッサージはM本さんは受けなかったので、終わってから再度合流し、お風呂へ向かう。
お風呂は、「八ヶ岳グレイスホテル」というところで、ゼッケン引き換え券等と一緒に
送られてきたお風呂券を見せると無料で入らせてもらえる。
ホテルまでの行き帰りは、歩いても行ける距離だが、駅から送迎バスが出ているので安心だ。
お風呂は、特別な湯はないが、いたって普通。水風呂があれば大会後の回復にもいいのだが。
普段はお風呂のみは500円で使用可能とのことだった。
いつもはこういうところに来ると長風呂をするのだが、まだレース前。余計なところで
体力を消費しても仕方がないので早めに上がり、会場に戻る。
会場についてからはしばらくラン仲間と写真を撮ったり、各ブースを見たりしながら時間を
潰して、17:00から前夜祭。
前夜祭ではビールはもちろん、サラダ、焼きそば、からあげ、ミートソースパスタ、
カルボナーラパスタ等を食べ、カレーライスは2杯、他にも野辺山牛乳やヨーグルトも飲んだ。
おかげでお腹はパンパンになってしまった。こんなんで翌日走れるのだろうか...。
ビールも飲んでお腹もいっぱい。明日は早いしもう眠い。
ということで、車で少し翌朝の準備をして、おやすみなさい。
5月も後半に差し掛かっているが、野辺山の夜は寒く、東京では半袖半ズボンで過ごしている
私でもフリースと寝袋が欠かせない程寒かった。
。。。そして朝。といってもまだ暗い早朝 3:30。目覚ましとともにゴソゴソと起きて準備をする。
他の車も車内灯が点き、ゴソゴソと動き始めている。
当然、めちゃくちゃ寒い。だが、昨年の猛暑のイメージが強かった事もあり、
今回も半袖しか持ってきていない。。。完全に失敗だ。。。
周りはみんな長袖はもちろん、アウターも着込んでいる状況で、完全に自分だけ
浮いてしまっている。
自分はスタートは5:15だが、M本さんは5:00スタートで、15分早い。
荷物を42㎞地点で受け取れるものと71㎞で受け取るもの、スタート地点で預けておくものを
それぞれ預けた後、M本さんのところに応援に行く。
そして、スタート!5:00スタートの組が一斉に出ていった。
再会した時の感動を思い出す。
さっきまでいたラン仲間とははぐれてしまったが、きっと途中で会えるだろう。
トイレを済ませ、スタート地点に並ぶ。
そして、、、、、
ピストルの音とともにスタート!!
つづく!
オープンウォータースイミング
今日はオープンウォータースイミング、早くも今年二回目の海だ。
今回は大会というか、記録会のようなものだが、一応ただの練習ではなく、
OWSのイベントに参加する予定。
朝6:00にほかのタチトラメンバーと待ち合わせてイベント会場の材木座海岸へ向かう。
私と他のほとんどのメンバーは3㎞。「親方」と呼ばれる一名のみ6㎞に参加予定だ。
ちなみに、海で連続して長距離を泳いだのは去年の村上トライアスロンの1.5㎞くらい。
しかも途中、コースロープにつかまって何度も休みながらなんとか泳ぎ切ることができた。
今回はそんな不安を払しょくするために挑んだわけだが、一応、往復1㎞のコースを3周回する
ので、途中で2回ほど陸に上がるようだ。
それでも去年苦労して泳いだ距離の倍を泳ぐわけだから大変だ。
しかし、今日は風が強そうだ。前日の予報だと風速7mくらいとのことだったが、
走らせている車の風切り音だとそれ以上に感じる。
「大丈夫かなー、波強いかなー?」なんて話しながら高速道路に乗ったところで、
親方が一本のメールに気が付く。
「。。。。あ。。。中止の連絡が来てます」
どうやら会場の近辺では風速15mもあり、救助艇やレスキューの設置もままならない状況らしい。
エントリー費は次戦にまわすか、手数料(1000円)を引いた金額を返金してくれるらしい。
結構大手のイベントでは、荒天での中止はエントリー費用は返ってこないことが多いのでとても良心的だ。
ただ、引き返そうにもすでに高速道路に乗ってしまった。
「どうするー?」
「とりあえず前に行ったところならテトラポットもあるし、少しは泳げるんじゃない?」
ということで、このまま帰っても仕方がないのでゴールデンウィークに練習したところに向かってみることになった。
車を駐車場に停めて、海へ行ってみると、なるほど、強風が吹いている。
ただし、テトラポットの内側は波が少なく、何とか泳ぐことができそうだ。
到着したのが8時だったが、更衣室やトイレ、温水シャワーなどが開くのが9時のため、9時まで待ってから
ウェットスーツに着替えて海へ入る。
先週よりも水は冷たいが、何とか泳ぐことができそうだ。
波の小さいエリアを行ったり来たりしたり、親方が立ってブイになったところをターンしたり練習を行った。
1時間くらいみんなで泳いだところで体も冷えてきたために終了。
少しは気が済んだので、着替えてみんなでお昼ご飯を食べた。
11時少し過ぎだったが、すでに食堂は込み合っており順番待ちの状態。仕方がないので近くのさらに小さい食堂で食事をした。
大会が中止だったことは残念だが、少しは泳ぐことができたし、おいしい生しらすも食べることができた。
さて、来週はいよいよ野辺山ウルトラマラソンだ。それまでに体をしっかり休めて臨みたい。
終わり。
GW後半④
ゴールデンウィーク最終日。
残念ながら今日は長女の用事で御茶ノ水まで来ている。
しかも、用事自体は10:30には終わってしまう。なんとも不毛だ。
そんなわけで、このままゴールデンウィーク最終日を終わらせるわけにはいかない。
ということでちゃんとランニンググッズを持ってきた。
50㎞走を敢行する。
10時過ぎにして、すでに気温が高くなってきており、昨年の灼熱の野辺山を考えたら良い練習になりそうだ。
そんなプランで臨んだ。
御茶ノ水から皇居まではさすがにあっという間に到着。皇居ではすでに多くのランナーが走っていた。
また、今まで知らなかったのだが、皇居周りの道路については一部封鎖されており、自転車専用道路になっていた。
もちろんローディやTTバイクの人が多く来ており、あの広い道路を占拠して走り回っていた。
中には家族ずれで補助輪付きの自転車もいて、それはそれでほのぼのしていて、しかも道路がべらぼうに広いので
十分安全は確保されていたように見えた。
自転車専用コースはさすがにコース一周にはなっていなかったが、十分楽しめそうなコースだ。
クリテリウムとかやったら、楽しいだろうなぁ。
さて、そんなローディたちを尻目に、皇居を半周弱、回る。当初の予定だと右回りで行こうかと思っていたが
皇居は通常は左回りがマナーで、ランナーも多く走っていたために逆回りは迷惑になると考え、ほかのランナーと同じく左回りで走った。
そんなこんなでペースが上がらないまま、腹も減ってきた。
途中、どこかお店に寄ろうか、考えながらもまだまだ先が長いことも考え、できるだけ空腹をこらえながら走る。
ここでドリンクがなくなったこともあり、すき屋で給食。
ランニング中に牛丼を食べるなんて!という考えもあるかもしれないが、ウルトラマラソンともなると給食も大事。
ランニングで内臓にダメージを負いやすい状態で、食欲がなくなってしまうとエネルギーが補給できなくなるので
完走が難しくなる。(だからといって牛丼はやりすぎだけど)
そんな状況だったが、問題なく牛丼完食。水分補給も行い、たまサイこと、多摩川サイクリングロードへ出る。
多摩川では、ちょうど浅瀬になっているところにファミリーがたくさん集まっていて、子供たちが川遊びをしている。
なんとも微笑ましい光景だが、それだけ気温が高いということだ。
この時点でまだ半分未満。気温もどんどん上昇してきて、ここから立川までがしんどかった。
頭から水をかぶりたいくらいだったが、ボトルを一本しか持ってきておらず、水を無駄遣いする余裕はない。
そして、河川敷なので水は豊富にあるイメージだったが、案外見つからない。
探せばあるのだろうが、コースを走っているだけでは見つけることができず、府中の郷土の森のあたりのバーベキュー場で
ようやく水道にありつくことができた。
この水道は、以前タチトラのメンバーで、たまりばー50キロを走った時にも休憩した場所だ。
ここで頭から水をかぶる。気持ちいい。水分補給をし、ボトルも満タンにして、また走り始める。
ここで気づいた点が、ボトルの水が予想以上に重い!
元気な時はなんともない500mlだが、疲れてくるとこの500mlが大きな重しになることが分かった。
ラン仲間には、ボトルどころかハイドレーションを背負って走っている人もいたが、それだけのおもりを背負って
100㎞走るというのは、かなりの疲労がプラスされると思う。
エイドの間はせいぜい5㎞くらいなので、できるだけボトルに水を入れすぎず、保険程度に持っておくのが良いかもしれない。
この辺はその日の気温によって変わってくるところなので何ともいえないので、ある程度当日の天気が分かってきたら再考する。
そんなこんなを考えながら走っていると、15時もまわり、気温も下がってきてかなり走りやすくなってきた。
この後の補給は立川に入ったあたり、日野橋の手前、道が多摩川から少し離れるところの公園で一回、
ファミリーマートで休憩したときに気が付いた。ここで42㎞。家までは7㎞ほどなので、このまま帰ると50㎞に少し足りない。
そこで、若干の遠回り。昭和記念公園を回り込むようにコースを変更することにした。
ここまでくるともうゴールも見えているために足が軽く、ペースもコントロールできるようになってくる。
最後のひと踏ん張り。ラスト2㎞ほどは一気にペースを上げてゴール。50㎞走ってまだ足が残せた。
これで何とか54㎞。野辺山前にロング走をやっておくことができたので、ランニングはしばらくお休みして本番に臨む。
これでゴールデンウィークは終わりだが、来週はまた海でオープンウォーターの予定。楽しみである。
終わる。
GW後半③
ゴールデンウィークもあと2日。
今日は、今年初めての海での練習だ。
というか、まともに海で練習するのは、昨年トライアスロンを始めてから今回が初めて。
去年は湘南へ一度来たが、家族で来ていたことや、海が荒れていた為、その時はあまり泳ぐことができなかった。
昨年のトライアスロンデビューの村上では、すぐに息が苦しくなってしまい、まともに泳ぐことができずに
何度もコースロープにつかまりながらなんとかかんとか泳ぎ切ったが、今年はもう少しまともに完泳したいし、
ちなみに、7時間を切る為の目安の持ち時間はこんなかんじだ。
スイム(2.5km)+T1:1時間、バイク(102.2㎞)+T2:3.5時間、ラン(23.3km):2.5時間
。。。話がそれてしまったので戻す。
泳いだ場所は、湘南の某エリア。それなりにサーファーやカイトボード?などと呼ばれるような
アクティビティで遊ぶ人たちが多く来ていた。
今回の海練に集まったメンバーは全部で11人。
さすがにまだ5月も頭。海は冷たい。
全員、海の水温に慣れるまでは固まって短い距離を泳ぐ。
慣れてきたところで少しずつ距離を伸ばすが、泳いだ場所はテトラポッドより手前で、
8割方足がつく浅瀬だったので、安心して泳ぐことができた。
泳いだが、このくらい浅いところなら不要だったかもしれない。
辛さはなく、気持ちよく泳ぐことができたし、ウェットスーツと海の浮力で、腰から足までが浮く感覚も久しぶりに味わえた。
この感覚でプールでも泳げたらいいのになぁ~。
自分が持っているガーミンは、プールスイムしか測れないタイプなので、とりあえずランモードで計測したが、
後でみたら軌道がぐちゃぐちゃで、あまりにも正しく測れていなかった。
昨年一人で来た時と違い、どこでどのように練習したらよいかもわかったので、勉強になったし、
ウェットスーツの着かたや、着た後に体に馴染ませるために水を入れることなんかも教えてもらい、
とても収穫のある海練習だった。
さて、2時間弱程海を楽しんだ後は、ランニングを行った。
サザンビーチちがさきのシンボル「茅ヶ崎サザンC」までの往復で、約10㎞。
ペースは人それぞれ。早い人は5分~5分前半/㎞ くらいか。
自分は、次のレースはウルトラマラソンなので、あまりペースを上げないように心がけて走った。
それでも6分を少し切るくらい。
浜辺ではバーベキューをしている人たちが多くいて、非常に胃袋が刺激されるランニングだったが、
他にも、途中の港では釣りを楽しむ人たちもいたり、もちろんランニングを楽しんでいる人たちも多くいて、
いろんな意味で刺激の多いランニングになった。
今回の海練で、かなり海に対する恐怖心を取り除くことができた。本番前にあと何度か練習し、
珠洲に向けて万全にしておきたい。
終わる。(GWはまだ続く)