100マイラーを夢見て

トレラン、軽登山、マラソン、トライアスロン等、耐久系アクティビティを楽しみながら、UTMFやトライアスロンロングディスタンス完走を目指していくブログです。

2018 野辺山ウルトラマラソンその3

スタートから厳しいトレイル区間があったり、登ったり下りと忙しい前半、ようやく38㎞地点までやってきた。
 
ここで、見覚えのある背中が見えてきた。
15分前にスタートしていたM本さんだ。足を引きづりながらもなんとか走っている状態だ。
 
「やっぱり、また痛くなってきちゃったよ~」と、弱気な声のM本さん。
 
ちょっと厳しいかな、と思いつつも、「大丈夫、頑張って走り続けたらそのうち復活しますよ!」と、何の根拠もない励まし。
 
さらに、「見て下さい、八ヶ岳が間近に見えますよ!夏になったら行きましょう!」と励ましになってるかどうだかよくわからない話をする。
見えている山は、横岳、硫黄岳といったところか。正直、よくわかってない。

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そのまましばらく並走も考えたが、ほぼ走れないような状態で、正直完走は難しい状態に見受けられたので、
申し訳ないが先に行かせてもらった。
 
そして、M本さんと別れるとすぐに林道も終わり。激下りセクションだ。
 
昨年はこのあたりで会社の先輩が応援に来てくれたが、今年はどうだろうか。
スタート直前には、応援に行くよ~ という連絡が来ていたが、どこで待っているのかはわからない。
 
沿道をチェックしながら坂道を下る。
 
ここはタイムを稼ぐ区間としてペースを上げる人も多かったが、自分は後半が心配だったこともあり、
少しセーブしながら走る。

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そして、先輩の応援は見つけることもなく42㎞地点に到着。
 
「あれ~~?」と思い、エイドで自分の荷物を受け取りながら先輩に電話をしてみる。
ウルトラマラソンでは通常、事前に預けておいた荷物を途中のポイントで受け取れることが多く、
この野辺山では42㎞地点と71㎞地点でそれぞれ事前に預けた荷物を受け取ることができる。
猛暑だった昨年はここで預けていた帽子とボトルなど、暑さ対策グッズを装備して、作戦通りに走ることができた。
 
今年預けていた荷物も日よけの帽子と水をかぶったり飲んだりするためのボトルと、ボトルを持つための
エストポーチ、サングラス、それと補給用のジェルだった。
 
だが、今年は昨年と比べるとかなり涼しい。少しでも軽い状態で走りたいので荷物は持たないで済むなら
持たないで走りたいところだが、まだ10時。これからまだ暑くなるなるだろう。
 
少し悩んだ末、今年は帽子とボトルは持たず、サングラスとジェルだけを取り出し、荷物をまた預ける。
 
ジェルを補給しながら先輩と電話。「今どこですか~」
 
すると、「今ゴールのほうの温泉に着いたよ。これから自転車降ろして向かうわ~」とのこと。
 
もし先輩がいることに気が付かないで通り過ぎていたらどうしようと思っていたが、杞憂だったようで安心した。
 
さて、気を取り直して補給を行う。42㎞という区切りということもあり、充実したエイド。パンなどの食べ物は
もちろん、エナジードリンクもあった。
エナジードリンクの手前にあるのは、35kmエイドでびっくりしたみそ味まんじゅうと思われる。申し訳ないが今回はスルー。

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そして、振り返ると藤の花と八ヶ岳のコラボ。これまた美しい。方角的には赤岳、横岳、硫黄岳といったところか。

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ちょっとゆっくりしてしまった。それほど時間に余裕はない。40㎞通過時点で予定 10:03 のところ 9:59。
4分の貯金だが、42㎞のエイドで間違いなく使い切ってしまった。
 
さて、先を急ぐ。途中、少し登りもあるが下り基調でぐんぐん下る。八ヶ岳からも遠のいていく。
松原湖を過ぎたあたりでどんどんつまらない道(失礼)になっていく。
他のランナーも、精神的に少し辛くなってきたのか、歩く人が増えてきた。

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さて、そんな中なんとかかんとか順調に50㎞地点を通りすぎ、予定時刻 11:13 のところ 11:10。3分の貯金。
 
51㎞地点のエイドに到着したが、まだ応援に来ているはずの先輩とは会っていない。
と、ここでエイドの中に行列発見。
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おそばだっ!!
 
これは、去年も行列と迫りくる制限時間のため直前で断念した手打ちそばだ。
今年は食べよう!ということでゆであがりをしばらく待つ。待っている間、おばちゃんが蕎麦湯を出してくれた。
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ただの蕎麦湯だが、これがまたおいしかった。
 
 
そして、ようやくお蕎麦登場!!。。。写真だと、すごく地味www

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出てきたお蕎麦を一気にすする。胃袋はまだ全く問題なく、元気そのものだ。
 
奥では、そば生地を伸ばしているおじさんもいる。まさに打ち立てのそばだ。

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ちなみに、ういろうなんてのもありました。ほどよい食べ心地?で食べやすかったです。

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そしてここでも先輩に電話してみる。「おお~、そっちに向かってるから、頑張って走ってこい~」とのこと。
 
おいおい、本当に来てるのかよ。全然来やしない。と愚痴りながらもエイドを出る。
 
およそ55㎞地点。ここからは片道約4㎞の往復コースとなる。

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また先輩に電話するが、「すまん、あともうちょいだから~」とのこと。一体いつまで待たせるんだ。
 
少し進んだ地点、57㎞くらいでラン仲間のくまさんとすれ違う。おそらく去年とすれ違った地点と同じくらい。
去年はこの後90㎞過ぎに追いつくことができたが、今年はどうだろうか。
 
「今からキロ5(5分/kmのこと)で追いつきますね~」と声をかけ、少し元気が出た。
 
他、この前一緒にトライアスロンの練習をしたダースベイダーさまや、M田さんはまだすれ違ってないがどうしただろう。
と考えながら走り、59㎞地点エイドに到着。往復コースの折り返し地点だ。

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ここで「お~い」と呼ぶ声がする。振り返るとM田さんがテントの下でへたれこんでいた。
 
 
。。。なかなか終わらない野辺山ウルトラ。まだもう少し引っ張りそうな気もするが、とりあえずその④に続く。