100マイラーを夢見て

トレラン、軽登山、マラソン、トライアスロン等、耐久系アクティビティを楽しみながら、UTMFやトライアスロンロングディスタンス完走を目指していくブログです。

2018 野辺山ウルトラマラソンその5

長かった野辺山もようやく70㎞を過ぎ、残り30㎞弱となったが、依然、応援に来ているという会社の先輩とは出会えてない。果たしてゴールまでに出会えるのか。
 
ここまで、タイムはほぼスケジュール通り。ほとんど2、3分のずれで、大きいところでも4分のずれで来ている。
 
71㎞のエイドを出てから数キロの緩やかな登りの後、このコース最大の難所、馬越峠が登場する。
馬越峠の手前、75㎞程のところにエイドがあり、ほとんどの人がそこで休憩を取り、峠越えに挑む。
 
自分の場合は今回、71㎞地点で多めに休んだこと、それからここまでの登りでほとんど走っていないこと等から特にここでの休憩は不要と判断し、このエイドはスルー。
 
馬越峠は、先ほどの71㎞地点手前の斜度8%の標識があったところと比較しても、確実にきつい。
 
要するに、斜度10%はあると思われる。
 
その分、走っている人はほぼ皆無。なんとか歩きながら登り続ける。
 
そんな中、私は少し歩いて、少し走る、といったローテーションで馬越を登る。
 
理由は、徒歩が遅いから。
 
少し走るのを織り交ぜても、トータルで見ると早く歩ける人の方が先へ進んでいる。悲しい。。。

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前半部分はほぼ日陰の中を登る。登り始めた時刻は14時後半というところで、暑さも収まってきたところではあるが、それでも日陰部分はひんやりしていて気持ちがいい。
 
登り進めていくと、ところどころ日が当たるようになってきて、前が開ける。
 
登坂ももうすぐ終わりかな~?なんて思っていると、さらに上に伸びている道が見える。。。

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「まだ登るのかよ~~」とつぶやいていたら、一緒に登っている人に、「まだ登るよ~、あの山と山の間のところまで」

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と言われる。おいおい、ずいぶんまだあるじゃないか~。
 
つづら折りになった道を折り返して、下を見下ろすと、さっきまで自分がいた場所の、後続のランナーがずいぶん小さく見える。

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いい加減、景色もよくなってきた。。。景色がいいのはうれしいけど、こんなところまで登らされたかと思うとげんなりする。
 
登坂にも飽き、どこまで登ったのかもよくわからなくなってきた。
 
他の人も「頂上どこだ~~~!?」と言い出した。
 
手元のガーミンを見ると79㎞。ん?確か頂上は79㎞だよな?
 
「もう自分の時計だと79㎞なんで、すぐですよ」と答え、頑張って登ること数百メートル。

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頂上だぁ~~~~!
 
 
 
小さな峠の山頂のエイドが見える。真っ先に目に飛び込んできたのは「ウルトラ川柳投稿所」。

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。。。今までも気にはなっていたが、一体だれがこんなところで川柳やるんだ。。。
 
「走れない 走りたくない もうたくさん」みたいなのしか思いつかないだろ。。。
 
それにしても、景色は最高だ。本当に、こんなところまで登らせやがって~~~~(怒
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さてはて、とうとう野辺山の大ボスも倒してしまったわけだが、先輩とはまだ会っていない。
ここで、自分の中で一つの結論に達した。
 
 
「あいつ、来てないな」(←あいつ=先輩w)
 
 
とりあえず電話する。
 
 
私「今どこですか?」
 
先輩「おお~、もう山頂?もうすぐだから、もうすぐ!」
 
私「いや、うそでしょ、本当は来てないでしょ!」
 
先輩「来てる、来てるよ、本当本当」
 
私「いやいやいやいやいやいやいやいや絶対今ふとんの中から電話してるでしょ!!」
 
先輩「そんなわけないじゃん、もうすぐ会えるよ、ほら頑張って下ってこい」
 
 
チキショ~、いつまで騙すつもりなんだ~。
 
と思いながら、これ以上責めても仕方がないので山を下り始める。
 
 
山を下ること、300メートル。。。。
 
 
なんと、見覚えのある巨体が自転車に乗って登ってきた!
 
 
 
先輩だ!!
 

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スタートから10時間超、絶対に来ていないと確信してから数分、ようやく先輩に会う事ができた。
 
「くまさんも見かけたけど、20分くらい先に行ってたぞ~。」とのこと。どうやら今回は追いつくのは難しそうだ。
 
「M本さんもすれ違うポイントで会えたんですけどね~、どうかな~。」
 
なんて会話をしたところ、先輩は79㎞地点まで登り、しばらくM本さんを待ってみるとのこと。
 
ようやく会えた先輩とは数分で別れ、山を下る。
 
80㎞地点通過。 予定通過時刻 15:55 のところ、15:48。 7分貯金ができ、70~80のラップでは5分の貯金を作ることができた計算だ。
 
ただし、ここからの下りがしんどかった。
 
どうやら前半の下りで大腿四頭筋(ふとももの前側)を使い切ってしまったようで、駆け下ろうとすると激痛が走る。
 
去年はもっと辛く、足の裏も水ぶくれだらけ、とても走れないような状態だったものの、禁断のロキソニン胃荒れ防止のガスター10、
足つり防止の芍薬甘草湯、ツラレスを全部まとめて服用し、ついでにボトルに入れていた水も全部捨てて、大爆走した。
 
でも、今年はそこまでしなくても完走できそうだし、やはりよほどピンチでない限り使いたくない。
 
ということで、激痛をこらえながら、坂道を下る。
 
下り坂で歩いた時のロスは大きいので、我慢しながら何とか走り続ける。
 
それでも他のランナーからは抜かされる一方だ。
 
一気に標高300mほど下ると、あとはなだらかな下りになるが、それでも腿の痛みは続く。
 
なんとか我慢しながら下りきり、川沿いの道に出る。見覚えのある道だ。あと数キロでエイドにつくはずだ。
 
そう思い、遅いながらもなんとか走り続け、87㎞エイドに到着。

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疲れた~~~。でも、あともうちょい。
 
このエイドでは、うどんがあったのでもちろんいただく。

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これで、51㎞の手打ちそば、71㎞の山菜そば、87㎞のうどんと、エイドの麺類はすべて制覇することができた。
自分の丈夫な胃に感謝。
 
でも、足はフラフラ。もう動きたくない。。。そんな思いもありつつ、あとゴールまで13㎞。
ここまで来てゴールしないわけにはいかない。
 
 
脚の痛みをこらえながらエイドを出発する。エイドを出ると、しばらくはフラットな道のりだが、
走っているのか歩いているのかわからないようなスピードしか出ない。
 
やはり、元気なランナーには続々と抜かれていく。
 
しばらくすると、緩やかな上り坂に差し掛かる。もうすぐ90㎞地点だ。。。!
 
 
 
気が付くとまた長文になってしまった。。。今回でゴールまで書けるはずだったのに。。。
 
さすがにここまでくれば次回はゴール編!!
 
感動のゴールは?M本さんはどうだったのか? 乞うご期待w
 
 
 
つづく~。