100マイラーを夢見て

トレラン、軽登山、マラソン、トライアスロン等、耐久系アクティビティを楽しみながら、UTMFやトライアスロンロングディスタンス完走を目指していくブログです。

2017 野辺山ウルトラマラソン振り返り ①

2017年5月。初めてウルトラマラソンに挑戦。それまでの最長距離はキタタン(北丹沢12時間山岳耐久レース)の44㎞で、
他はフルマラソンまで。キタタンはそもそもトレランなのでマラソンとはちょっと違う。
 
エントリーは、会社の先輩とノリでしてしまったが、完走できる自信は全くなく、不安しかなかった。
 
レースまでの練習は、会社からの帰宅ランで50㎞を1回実施。あとは1度30㎞ちょっとを走ったくらいか。
練習内容については、とにかくゆっくり走ること。できれば6:00/km より遅いペースで。
 
あとは、補給食の練習もしたが、これは不要だったかもしれない。
 
そして、GW後は二週間、スイム練習のみで、休養日とした。おかげでレース当日はとても体が軽かったことを覚えている。
 
準備も念入りに行った。
 
この時、初めて行程表を作成した。制限時間30分前のゴールを想定して作成。

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他、補給食や帽子、ドリンクなどの配備も当日の天気予報を見ながらぎりぎりまで考えた。

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後から考えると、このあたりの作戦はほぼほぼ的中したといえる。もちろん多少のずれはあるが、
この工程表と作戦がなければ完走することは難しかったと思う。
 
そして、 初めてのウルトラということで、禁断の(?)薬類も用意。脚つり防止のツラレス、胃腸薬のガスター10、そしてウルトラマラソンをやる人では
持っている人が多いロキソニン
 
昨年は脚がつることが多かったこともあり、このころから長距離レースの時にはツラレスを事前に飲むか、用意しておくようにしている。
ツラレスというのは商品名で、その実態は「芍薬甘草湯」という漢方薬ガスター10は、長距離を走った際、内臓に蓄積したダメージで嘔吐したりしないため。
実際、そのような状態になったことはないが、30㎞以上走ることで気持ち悪くなることは時々あった。
 
食べれなくなったり、飲めなくなったらウルトラマラソンの完走が一気に難し くなると考え、事前に飲むことにした。
 
ただ、ロキソニンはあくまで体の痛みをごまかすだけで、治してくれるわけではない。最悪ケガにつながるし、強力な痛み止めになってくれる代わりに胃が荒れるなどで
余計に悪くなる場合もある。できるだけロキソニンは使わない方向として、ガスター10とツラレスをスタート前に服用。
 
いざスタート。大体全体の流れは5分/km後半位のなか、自分と森本さんは6分/km前半をキープ。なんとスタート直後の踏切でちょうど電車が来たために足止めを食らう。
2016年のキタタンで知り合った、通称くまさんとM田さんぎりぎり踏切をすり抜け、早々に見えなくなる。
 
もともとスタート後は7分/kmの計画だったの でほぼ予定通りだったが、10km手前で一緒に走っていた会社の先輩、M本さんに異変。
GWに痛めたふくらはぎが再発したようで、足を引きづりだす。
 
一応、少しペースを落とすもじわじわ後ろに離れていくM本さん。
 
「M本さーん!」と声を掛けながら進み、はじめのうちは返事があったが、気が付いたときはいつの間にかいなくなっていた。
後で聞いたところによると、どうもトイレに寄っていたらしい。
 
スタートして10㎞もしないうちに早々にひとり旅となってしまった。
残り90㎞、不安しかない状態ではあったものの、景色は最高で、八ヶ岳が眼前で見送ってくれている。

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考えても仕方ない。これからが本当のスター トだ。
落としていたペースを当初の工程表のペースに戻し、前を向く。
 
絶対にゴールする。きっとM本さんも後からついてくる。そう信じ、先を急いだ。
 
②に続く。